5月28日(土)に「バウンダリーワーク~境界線の引き方」オンラインセミナーを開催しました。多くの方にご参加いただき、たくさんの質問も出され、非常に意義深いセミナーとなりました。
境界線、という概念は、生きる上でとても必要な、自分自身を楽にしてくれるものだと思います。個人主義ではない、集団の和を重んじる日本では、子どもの頃から学校教育で教えてもいいのでは?と思うくらいです。
境界線には、例えば、以下のものがあります。
・身体の境界(満員電車ではこれが侵されるので不快ですね)
・感情の境界(相手の感情を自分が何とかしてあげなくてはと思う)
・責任の境界(相手の問題を自分が何とかしてあげなくてはと思う)
・時間の境界(遅刻したり、時間を守らないことは、相手の時間の境界を侵しています)
・空間の境界(自分の部屋に勝手に家族に入られる)
・持ち物、金銭の境界(自分の鞄や引き出しを勝手に家族にあけられる)
・性的な境界(痴漢だけでなく、性的な言葉をかけられたりすることも境界侵犯です)
・思考、価値観の境界(そんな風に考えるのはおかしいと否定される)
境界侵犯が日常的な家庭で育つと、境界が混乱したまま大人になります。
境界が混乱していると、相手の感情に責任を感じて、どうにかしなければならないと思って疲弊してしまったり、何もかも引き受けて、やりすぎてしまうことがあります。
相手に境界を侵されても気づかないし、自分も相手の境界を踏み越えてしまいます。
では、なぜ、境界線が引けないのでしょうか。
境界を引く(ノーと言う)と、相手に嫌われてしまうから、見捨てられてしまうから、自分の道徳観に反するから・・・など、さまざまな理由があります。
セミナーでは、このような境界を引きにくくしている自分の信念体系にチャレンジしました。
バウンダリーは非常に重要な概念なので、皆さんに知っていただきたいと思います。
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