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執筆者の写真Recovering Minds YASUKO

「依存症家族の対応」について


12月11日(土)、横浜市戸塚区にある「フォーラム」にて、「女性のアルコールや薬物の問題を抱えるご家族のためのグループカウンセリング」と題された3回シリーズの第2回目、「家族の対応」についてお話しをさせていただきました。横浜市瀬谷区にある、女性の依存症回復施設「インダー」さんの主催です。

依存症者は女性、そのご家族が対象、ということなので、電話相談事業を通して見えてきたジェンダーの問題についても少し触れながらお話をしました。


電話相談を利用されるのは、約6~7割が女性です。しかし、依存症の問題を抱えているのはその真逆の約6~7割が男性です。つまり、男性のことで女性が相談してくる、ということが多いことがわかります。妻のことで相談してくる夫は非常に少ないです(年間1~2件)。男性の多くはご自分のことで電話してこられます。これはどういうことかというと、家族のケアをするのは女性であり、その女性が依存症になっても、男性の家族が相談してくるということは少ない、女性がケアを受けることが難しいという可能性が見えてきます。実際に夫のいる女性からの相談は、女性本人が相談してくることが圧倒的に多いです。

他にも、女性が依存症になる、ということにはさまざまな困難があります。性の問題や、スティグマによる恥など、男性とは別の対応を求められる部分があります。


家族の対応については、明確な回答があるものではありません。

・依存症について知る(医学・心理学の知識)

・対応の方法を知る(してはいけないことと、したほうがよいことの区別)

・家族が支えを得る(わかちあい)

依存症との闘いは時間がかかるものです。その闘いには、この3つが必要です。

疾病として対応すること、家族がなんとかできるという思い込みを捨てること、家族を支え、信頼できる支援者を見つけること、が大切です。



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