1月29日(日)に、家族のためのセミナーを開催しました。
依存症の問題が家族の中にあると、それは感染症のように家族の中に広がり、家族全員に影響を及ぼします。
家族間のつながりや、それぞれの生き方まで変えてしまいます。
共依存症という言葉はよく知られていますが、家族も同じように病んでいきます。
家族が本人の問題と自分の責任を切り離すことは、愛情や生活があるがゆえに、とても大変なことです。
家族が病の影響から回復し、人生を取り戻すために何ができるのか、1日を通して学びました。参加者同士、ペアで話し合う時間もあり、多くの気づきがありました。
<アンケートより>
・資料の項目のひとつひとつがわかりやすかったです。
・参加者同士での話し合いで多くの気づきがありました。
・一人で回復するよりは誰かと繋がることの大切さを実感できました。
・いつもですが、今回もわかり易く、とてもためになる学びになりました。今後、支援者として活かせていければと思います。
・依存症が病気であること。また、家族も同じような思考や感情になることがわかりました。
・自分の生きづらさがどこからきているのか、どうしたら回復できるのか、改めて学んだことにより、自己愛の大切さを感じました。
テキストから一部をご紹介。
「家族が取り組む必要のあること」として、「二つの切り離し」と「一つの取り戻し」があります。
「二つの切り離し」とは、人と問題をわけること、そして、その人の問題をなんとかするのが自分の責任であるという思いを切り離すこと、です。依存症であれば、依存症という病気が問題なのであって、その人の人格や性格の問題ではないということです。その人そのものが、丸ごと病気なわけではありません。そして、その病をなんとかするのは、その人の責任であるはずです。家族が病に対してできることは、そう多くはありません。
そして、「一つの取り戻し」とは、本来の自分を取り戻すこと。
本来の自分とは?
問題に振り回された生活を送っているうちに、それがわからなくなっている場合もあるでしょう。本来の自分を大切にするには、健康な自己愛が必要です。
次回、3月のセミナーでは、この自己愛について考えます。
ぜひご参加ください。
<次回予告>
3月11日(土)「自分との和解」オンラインセミナー
10:00~16:00
講師:水澤都加佐(HRIカウンセリングオフィス)
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