​第2章 アルコール依存症の心理

② しらふの心理

​お酒をやめたらすべて解決・・・と思ったら、なんだかイライラ怒りっぽい。これじゃあ飲んでいた時と変わらないじゃない!・・・という声をよく聞きます。

​実は、お酒をやめた依存症者には特徴的な心理があります。むしろ、お酒でごまかしてきた生の感情としらふで向き合わなければならないので、断酒してからが感情的には大変なのです。この特徴を本人も家族や周囲も理解しておくことで、過ごしやすくなります。

1 がんばり

過剰適応と言えるような態度で、必要以上にがんばります。これは、お酒をやめて沈み込みがちな抑うつ感や、空虚感を認めたくないという気持ちから起こります。アルコホリックからワーカホリックになることも。

2 つっぱり

「自分のことは自分でなんとかするから放っておいてくれ」という態度。一見、責任感があるようですが、自分の弱さを自分で認められず、上手に周囲に甘えることができないために孤立していきます。

3 高望み

これも現実の自分の弱さ、力不足を認めることができないところから生じます。「本当の自分はこんなはずじゃない」「もっとできるはずだ」と幻想を抱いてチャレンジするのですが、結局、挫折することも多く、ますます自己肯定感が下がっていきます。

4 白黒思考

なにごとも、白か黒かの二者択一的態度です。いいか、悪いか、正しいか、間違っているかで、中庸がありません。しかし、実際には物事というものはそのように割り切れることばかりではありませんから、このような価値観だと、とても生きにくいことになります。自助グループで「この人は素晴らしい!」とある人にほれ込むのですが、少しでもその人の至らない面が見えたとたんに、「ダメな人だ!」ということになって、自助グループにも行かなくなってしまう・・・そんなことも起こります。

5 孤独と劣等感

誰も自分の悩みや苦しみを理解してくれない、自分だけがうまくいかない、そんな孤独感と劣等感を抱えています。依存症のことも、家族であってもなかなか理解してもらえないものです。そんな孤独と劣等感をしらふのまま抱えているのはとてもしんどいことです。だからこそ自助グループが必要なのです。

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