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  • 執筆者の写真Recovering Minds YASUKO

「アルコール問題に関わる援助者のためのトレーニングプログラム」①

8月29日に表記のセミナーが開催されました。

定員を大幅に上回るお申込みがあり、定員を倍に増やしての開催となりました。

2年前からはじまったこのセミナー、昨年はコロナでお休み、今年はオンラインでの開催です。


午前はアメリカから、元ベティフォードセンター、ファミリーカウンセラーのスコット・ジョンソン氏。アルコールと薬物依存症からの回復者でもあります。通訳は当法人理事の会津亘が務めました。スコットとは旧知の仲であうんの呼吸です。テーマは「依存症とはどういう病か」。脳の疾患であるということがわかりやすく説明されました。


午後は水澤都加佐より「家族はどのような影響を受けるか」。共依存をはじめ、家族も病気の影響を強く受けることについて、たくさんのご質問に答えながら講義がすすめられました。

 

<アンケートより>


・「依存症者と依存症を切り離して考える」は知識としてわかっていても、つい忘れがちで「あの人は問題行動をする依存症者だ」と今でも感情的に思っていることに気付かされました。


・依存症は脳機能の変化だと知ってはいたが、部位や段階など分かりやすかった。また、どの段階の方にどのような支援が必要なのかなども勉強になった。


・依存症の脳の説明が特に分かりやすかった。


・スコットの話とシンクロし、良く分かりました。


・行政機関では、家族や支援者が相談に行っても、「本人がやめる気になってから相談してください」と言われることがあるようで、家族らはそれであきらめてしまい、そのまま何年も経過してしまった、というお話を伺うことがあります。共依存などの背景を理解しつつ、家族支援を丁寧に行うことがご本人の回復につながる道なのだと改めて感じましたし、この必要性を研修を開催をする際にきちんと伝えていこうと思いました。


・アディクションに関して、まだまだ初学者ではありますが、今後さらに学びを深めていきたい思います。

 

アンケートにもご記入いただいたように、ご家族が相談に行っても、「本人がやめる気になってから相談してください」と言われてしまって途方に暮れた、という話を電話相談でもとてもよく聞きます。

本セミナーを通して、家族支援とはなにか、ということを広く知っていただくことも目的としており、アンケートにこのようにご回答いただいたことは非常に嬉しいことでした。


セミナー終了後には希望者に残っていただき、「シェアリンググループ」を実施しました。少人数のグループに分かれて、今日の分かち合いや日頃の取り組みについての紹介をしていただく時間です。こちらも多くの方にご参加いただき、実りある時間となりました。


次回は「共依存について」「患者・家族の回復に必要なこと」です。

お楽しみに!


※ 本セミナーはアルコール問題の解決を願う株式会社カクヤスグループのご支援で実施しております。


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