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ステップ6・7

ステップ6:こうした性格上の欠点全部を神に取り除いてもらう準備がすべて整った

ステップ7:私たちの短所を取り除いて下さいと謙虚に神に求めた


この2つのステップは、特に、わかりにくいと言われます。私自身、この2つのステップについてなにがしかの事を別々に書く勇気がないので、今回は2つまとめてテーマとします。ある時、これらのステップについて、スポンサーがとても明快な解釈をしてくれました。ステップ1~3は、飲酒という、もう待ったなしの状態まで来ている自分の短所を取り除く準備をするためのステップ、ステップ6、7は、それ以外にもたくさんある自分の短所を取り除く準備をするステップなので、本質的には全く同じなんです、という説明でした。私もその通りだと思います。


アル中は酒さえ止めれば、自分はそこそこまともな人間のはずだと思っています。酒さえ止めることができれば、自分はひとかどの人間になれる(なれた)はずだと。だから酒が止まりたてのアル中は狂ったように何か物事をやり始める傾向があります。飲酒に費やしていた莫大な時間とエネルギーが、だぶついているからでしょう。でも、大抵の場合は、どこか空回りしているような的外れの事だったり、余計なお世話だったり、おもいっきり自己中な行動だったりします。でも「こんなに頑張っている自分は偉い!」と思っています。ほめちぎられ、称賛されて当然と思っています。酒を飲んでいない事を誇らしげに思うあまり、自分の性格上の欠点が丸出しになっていることに気づかないのです。死に物狂いで断酒を続けているアル中の旦那に向かって、その妻が「飲んでいる時のあなたの方が、なんぼか良かった」というセリフを吐くのは、決して珍しい事ではないのです。家族や周りの人達が、日常のたわいもない事で文句を言っただけで、癇癪を起して、あっさり再飲酒という悲劇がしょっちゅう起こるのも事実です。


だからこそ回復を安定させるためには、性格上の欠点全部に取り組まなければならないのです。12ステップのような、ややこしい手間をかけなくても自分の欠点や短所ぐらい自分で分かっています、と多くのアル中は言うでしょう。努力すべき点は努力しているし、それでも治せない短所は誰にでもあるし、完璧な人間なんていませんよ、と。それは正論だと思います。しかし、その抜け穴をうまく利用して、自分に都合の良い欠点を野放しにするのもアル中の特徴なのです。だからといって12ステップで欠点をすべて取り除いて聖人君子になれとはビックブックは言っていません。では、どうするのか?


アルコール依存症者というのは、自分にとっても、まわりの人々にとっても有害で破滅的な短所を、自分の意志や努力ではどうしようもできなかった人達です。自分を超えた大きな力を、半信半疑でも意識してみようかと考えた時に、今まで何度となく試しては失敗を繰り返してきた「我慢の断酒」とは違う何かが心の中に芽生えるのを感じます。今までだったら、あっさり再飲酒していたような出来事が起きても、飲まずに乗り切れている自分に気がつきます。それと同じ原理を、他の欠点にも当てはめてみましょうというのがステップ6と7の骨子だと思います。




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